以前に勤めていた病院で、肩にバスケットボールくらいはあろうかという大きさの悪性腫瘍を切除する手術がありました。

私は直接麻酔を担当したわけではなかったのですが、手術中に出血が多くて、大量に輸血が必要になり、助っ人に呼ばれました。

結局、手術は無事に終わったのですが、そもそも、どうしてこんなに腫瘍が大きくなるまで放っておいたのか・・・・。


その方は、実は何年も前に、悪性の腫瘍であるという診断を受けていました。

しかし、その後、自己判断で病院には来なくなり、「がんが治るという水」(詳細は不明)というもので治療するという場所に通っていたのだそう・・・・。

当然、かけるだけでガンが治る水なんて存在するわけはなく、数年間その水を浴び続けた結果、腫瘍はどんどん成長し、バスケットボールのようになってしまった。


他にも、似たような「がんが治る光」を信じて、病院に来なくなったため、がんが広がり手遅れになり、手術はしたものの、結局亡くなってしまった患者さんもいました。


テレビなどで報道されたもので、記憶に新しいところでは、1型糖尿病の7歳の男の子の事件。

自称祈祷師の男が治療と称した行為を行い、必要であるはずのインスリンの投与を中断させたために、亡くなってしまいました。

子どもが犠牲者であっただけに、聞いているだけで本当に辛かったです。。



このように、医師から見ると、どうしてそれがまかり通るんだろうというものが、世の中にはたくさんあり、衝撃を受けることが、しばしばあります。

魔法の水も、祈祷も、それ自体に害はないのかもしれませんが、必要であるはずの適切な治療が受けられなくなることが問題です。


上に例で挙げた方々も、もしちゃんと治療を行っていれば・・と悔しい思いになります。


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膨大な情報の中で、何が正しいのか分からずに悩んでいる方もたくさんいると思います。

また、普段は怪しいと思っていても、自分や、自分の大切な人が重い病気になると、正常な判断がでできなくなってしまう可能性は誰にでもあると思います。


そうならないように、ぜひ皆さんに読んでほしいなと思う本がこちらです。


「ニセ医学」に騙されないために


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