頻繁に家族と食事を取ることは、子どもの心理・社会行動に良い影響を与えるのか？

ということに関して、カナダのグループが、システマティックレビューを行いました。


※システマティックレビューとは、簡単に言うと・・・

例えば、｢この治療法は効果があるか？｣というテーマがあった場合、そのことに関する論文はたくさんあり、結論も｢効果あり｣｢なし｣、様々である場合があります。

正しい結論を導きだすために、テーマに関する論文を世界中から集め、良質な論文を抽出し、その内容を分析し、最終的な大きなひとつの結論を出すことです。



パンカップ２




そして得られた結果！

　家族での食事が頻繁であると、青年での摂食障害、飲酒、薬物使用、暴力的な行動、抑うつ、自殺企図は少なかった。

　家族での食事が頻繁であるほど、自尊心の向上や学校での成功が多かった。

そして、これらの影響は、男の子より女の子のほうがより顕著だったということです


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今は、共働きで忙しかったり、子どもが大きくなれば塾通いなどで、家族一緒に食事をとるのも難しくなっているようです。

一人で食べるのが頻繁になれば、子どももそれがあたり前になってしまい、さみしいという自覚すらないかもしれません。

しかし、子どもの心理の奥底では、家族一緒の食事を望んでいるということが、この結果に表れていると思います。



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家族一緒に食べることで、子どもの食欲がなくなっていないか、好き嫌いせず何でも食べているか、が自然にチェックできます。

食欲がない時には、｢何か悩みがあるのかな？｣｢身体に調子が悪いのかな？｣など、子どもの変化に気づくことができます。

また、自分の好きなものだけでなく、何でも食べることで、健康な身体が作られます。

健康な心と身体があってこそ、子どもは大きく羽ばたけます。



｢家族一緒の食事｣の大切さを子どもに伝えること、これも子どもへの重要な食育です。

その大切さが分かった子どもたちは、将来、自分の子どもにも伝えてくれるはずです。

夜が無理なら、朝だけでも・・、家族全員が揃わなくても、子ども一人の食事ならないように・・・

それぞれのご家庭のリズムで、｢家族一緒の食事｣を少しでも増やす努力をして欲しいと思います

その努力が、子どもたち、そしてその子どもたちの幸せにつながっていくのですから＾＾

ひな祭り　2015



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